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知っておきたい妊娠の仕組み

2021年6月28日


みなさん、妊娠の仕組みを知っていますか? 学校で習った記憶はあるけれど、詳しくは覚えていない・・・という人も多いのではないでしょうか。 妊娠は、女性の卵子と男性の精子が出会うことから始まります。 妊娠の確率は100%ではなく、健康な若い男女がタイミングを合わせてセックスした場合でも、1回で妊娠する確率は約30%と言われており、たくさんの奇跡が積み重なってもたらされるものなのです。 この記事では、妊娠の仕組みや、妊娠に向けた身体のサイクルなどについて解説します。 「そろそろ赤ちゃんほしいな」と思っている人も、「今すぐには希望していないけど、いつかはほしいな・・・」と思っている人も、正しい知識を身につけておきましょう。

妊娠はどうやって起こるの?

上の図は女性の生殖器のうち、体の内側にある「内性器」と呼ばれるところを表した図です。
この図をもとに、妊娠の仕組みについて解説していきますね!

1.膣内に射精する

セックスなどにより膣内に射精された精子は、子宮頸管と子宮を通って卵管へと進んでいきます。

2.卵巣から卵子が出る(排卵)

卵巣の中には、卵胞という卵子のもとが数十万個入っています。卵胞は約1ヶ月に1個ずつ成長し、十分に育つと、卵子となって卵巣から排出(排卵)され、卵管に取り込まれます。

3.卵子と精子が出会う(受精)

射精時には1~4億個の精子が放出されますが、ほとんどの精子が途中で脱落してしまい、無事に卵子のいる卵管にたどり着けるのは数十~数百個といわれています。

頑張ってたどり着いた精子たちのうち、1個のみが卵子と結びつくことができます。これが「受精」です。
1個の精子が卵子の中に入り込むと、卵子の周りにバリアが張られ、他の精子が卵子の中に入ることはできなくなります。

4.受精卵が子宮に入る

受精した卵子と精子は「受精卵」になり、細胞分裂をしながら卵管を移動し子宮へ到達します。

5.受精卵が子宮にくっつく(着床)

子宮内では、受精卵を迎え入れるための準備として、子宮内膜がふかふかのベッドみたいに厚くなっています。
受精卵が子宮に入り、ふかふかの子宮内膜の中にもぐりこむことを着床といいます。着床が完了すれば妊娠成立です。

受精卵が順調に成長していけば、受精から10日くらいで妊娠が成立します。
※まだこの段階では妊娠検査薬などで妊娠を確認することができません。

妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から、妊娠をしている場合は陽性反応が確認できます。

妊娠に向けた体のサイクル

体の中では、妊娠に向けたさまざまな変化が「25~38日」の周期で繰り返されています。
※図では生理周期が28日の場合を表しています。

1.卵胞期
卵胞が卵巣の中で成熟していきます。このとき、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、精子が子宮内に入りやすい環境を整えます。

2.排卵期
成熟した卵胞が卵子として卵巣から排出(排卵)されます。この排卵日前後が最も妊娠しやすい時期といわれています。

3.黄体期
プロゲステロン(黄体ホルモン)と少量のエストロゲンが分泌されます。プロゲステロンが子宮内膜をふかふかのベッドのように厚くするなど、子宮内を受精卵が育ちやすい環境に整えます。

4.月経期
受精が起こらなければプロゲステロンの分泌はなくなり、子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに体外へ排出されます。これが月経、つまり生理です。

こうして卵胞期→排卵期→黄体期→月経期というサイクルが25~38日の周期で繰り返されているのです。

この周期日数は人によって違ったり、毎月同じ周期ではなくずれたりすることもあるので、排卵日を予測するのは難しいと言われています。
そのためどのタイミングでも妊娠の可能性はあるので、「今はまだ妊娠を望んでいない」という人は、排卵の予定日付近でなくてもきちんと避妊をしてくださいね。

この周期を把握したい場合は、基礎体温を測るのもおすすめです。

まとめ

生理周期に合わせて、排卵が起きたり受精しやすい環境をつくったりなど、体の中では妊娠するためのさまざまな準備が整えられています。
そしてさまざまな奇跡のようなタイミングが重なり合い、妊娠が成立しているのです。

望まない妊娠を避けるためにも、すぐに妊娠を希望していない人はコンドームやピルを服用し、きちんと避妊するよう心がけてくださいね。

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