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「外出し」なら妊娠しないってホント?腟外射精のリスクを解説します

2021年6月3日


日本で使用されている避妊法の1位はコンドーム、2位は「外出し(腟外射精)」というのをご存知でしたか?外出し(腟外射精)とは、コンドームを付けずにセックスを行い、射精の直前にペニスを腟から抜いて、腟の外に射精する方法です。 「外出しって本当に避妊できているの?」と気になる人もいるのではないでしょうか。答えはNOです。 今回は、外出しにおける妊娠や性感染症の危険性について解説します。

「外出し」は避妊にならない!

「腟外に射精すれば精子が中に入らないから避妊になるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、外出しは十分な避妊法とはいえません。

外出しの妊娠確率は年間100カップルあたり約20件といわれています。その理由をみていきましょう。

射精前でも精子が出ていることがあるから

勃起したペニスからは、「カウパー腺液(通称:がまん汁)」という透明な液体が出ています。

精子は射精のときに出る精液だけに含まれていると考える人も多いかもしれませんが、実はこのカウパー腺液に精液が混じっており、妊娠するのに十分な精子が含まれている可能性があるのです。
※精液…ペニスから分泌される、無数の精子を含む液体のこと。

実際にカウパー腺液で妊娠するケースもあり、射精の際に精液だけを腟の外に出しても避妊にはならないのです。

ペニスを抜くタイミングと射精のタイミングがずれることがあるから

男性が自分の射精のタイミングを正確にコントロールして、射精の直前に腟から抜くというのは難しいもの。

タイミングがずれて腟内に精液が出てしまうことも少なくありません
腟の近くに付着した少量の精液でも妊娠する可能性は十分にあるのです。

「外出し」は性感染症のリスクが高まる

外出しは妊娠の可能性だけでなく、性感染症にかかるリスクも高くなります。

性感染症とは、HIV感染症や梅毒、クラミジアなど、性行為によって人から人へ感染していく病気のこと。

性感染症の原因となる病原体は体液(精液、腟分泌液、血液など)や性器に潜んでいます。

セックスの相手が病原体を持っている場合は、コンドームを使わずに性器同士が直接触れあうことで性感染症に感染する危険が高まります。
※性感染症は、オーラルセックス(口腔性交)などで感染することもあります。

性感染症の種類はさまざまで、完治が難しい病気や赤ちゃんにうつる病気、子宮頸がんの原因になるものなど、最悪の場合死に至る病気もあります。

また、男性は無精子症に、女性は卵管の通り道が閉塞した状態になることで、男性も女性も不妊症につながることがあるのです。

性感染症を予防のためにコンドームを使用し、お互いの身を守るためにも、パートナーと一緒に定期的な性感染症検査を受けるようにしましょう。

まとめ

射精前に出るカウパー腺液にも精子が含まれているので、腟の外で射精をしても妊娠する可能性があります。コンドームやピル、IUD(子宮内避妊具)などの避妊方法を使うようにしましょう。

また、性感染症のリスクをしっかりと理解し、パートナーと一緒に定期的な性感染症検査を受けたり、コンドームを使用したりして、予防を心がけましょうね。

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