低用量ピルの避妊効果は?
ピルは、毎日同じ時間に飲み忘れることなく服用していたら99.7%の避妊効果があるお薬です。
コンドームも正しく使えば98%の避妊効果が得られますが、実際には途中で破れたり、外れたり、液が漏れたりすることがあり、その失敗確率を含めると平均的な避妊効果は87%まで下がります。
コンドームと比較すると、ピルを適切に服用していた場合の避妊効果はとても高いため、妊娠を望まないタイミングということであれば、とても有効な避妊の手段だと言えるでしょう。
ただ、ピル服用中だからといってコンドームをしないなど、自分が不安を感じる、または望まない形でのセックスを求められる場合は、精神的に辛くなってしまうことも。「しっかり避妊してるから」といっても、不安なことがある場合は素直に伝えられるといいですね。
※ピルの避妊率は「99.7%」であって、「100%」ではないことは心に留めておきましょう。
避妊効果は高いが性感染症は防げない!
ピルには高い避妊効果はありますが、性感染症を予防する効果はありません。
性感染症にかかると、子宮内膜や卵管、腹膜などに慢性的な炎症を引き起こしてしまう可能性があります。なかでも子宮内膜炎になると、将来子どもが欲しくても授かりにくい身体になってしまうことも。
自分自身だけでなく、パートナーと一緒に定期的に性感染症検査を受けることが重要です。セックスのお相手が性感染症に感染しているかが分からない場合は、性感染症予防として必ずコンドームをつけるようにしましょう。
まとめ
適切に服用できていれば高い避妊効果を得られる低用量ピルですが、セックスはパートナーと一緒に安全に行うもの。
もし不安を感じる状況であれば、素直に相手に伝えましょう。
お互いの気持ちや身体を大切にするためにも、コンドームを使用したり、定期的に性感染症検査を受けたりするようにしましょう。
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不安なこと、お悩みを薬剤師・助産師に直接相談することができます。