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エイズ(AIDS)ってどんな病気?HIV感染とエイズの発症について詳しく解説

2021年12月1日


みなさんはエイズ(AIDS)という病気をご存じですか?エイズは、命に関わることのある病気。性感染症の一つであるHIVが起因となっています。 今回は、エイズとはどんな病気か、治療や予防法についてご説明します。

エイズ(AIDS)ってなに?

エイズ(AIDS)とは、後天性免疫不全症候群 (Acquired Immunodeficiency Syndrome) の略称であり、HIV感染した人が免疫力の低下により合併症(医療機関によって定められた23症状のいずれか)を発症した状態のことを示す言葉です。

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス (Human Immunodeficiency Virus)と呼ばれるウイルスのことを指します。
HIVに感染していたとしても合併症を起こしていなければエイズとは呼ばれません。
つまり、エイズとは、HIV感染によって引き起こされる病気のことを言うのです。

なお、2020年1年間における日本国内での新規感染報告者数は,HIV感染者が750件、エイズ患者が345件でした。
HIV・エイズ感染者は、2013年をピークに徐々に減少傾向ではあるものの、いまだに数は少なくありません。エイズ患者においては、2019年と比較して12人増加しています。

HIVに感染してからエイズを発症するまで

HIVに感染したとしても、必ずしもすぐにエイズを発症するとは限りません。
短期間で発症する場合もあれば、10年以上発症しない場合もあり、その期間には個人差があります。

HIVに感染すると、初期症状として、発熱やリンパの腫れといった、インフルエンザや風邪などと似たような症状が現れます
しかし、その症状は数週間程度で治るため、HIVに感染したとしてもそのことに気づく可能性は低いとされています。
初期症状が治ったあとは、何も症状のない期間(無症候期)に入ります。

無症候期は、症状は出ないもののHIVウイルスが体の中で日々増殖しており、免疫に必要な細胞が徐々に減少してきます。そして、免疫に必要な細胞がある一定数まで減ってしまうと免疫不全になり、エイズを発症します。

エイズの治療法

エイズ発症後の治療は合併症の種類や症状によって変わってきます。
近年では、日和見感染症やがんなどの合併症に対してはそれぞれ予防策や治療がとられ、延命効果があがってきています。

HIV感染が発覚してから症状のない期間(無症候期)には、エイズ発症を遅らせる治療を行います。
2,3か月に1回の通院で経過を観察したり、抗HIV薬と呼ばれる治療薬を服用します。

この期間に適切に治療を行うことで、健康な人と変わらないくらい生活を送ることができたり、長く生きることができるとされています。

エイズの予防方法

HIVの感染を予防する

エイズ患者にならないためには、その原因となるHIVの感染を予防する必要があります
HIVの主な感染経路は、主に3つです。

  • 性的感染:性行為によって感染
  • 血液感染:輸血や医療現場での針刺し事故など、感染者の血液が他人の血管内に入ってしまうことで感染
  • 母子感染:妊娠中や授乳中に母親がHIVに感染していることによりその子供にも感染


この中で最も多い感染経路が「性的感染」と言われています。

HIVは粘膜にウイルスが付着することで感染するため、コンドームなしでの挿入(アナルセックスも同様)は感染確率を高めてしまいます
また、カンジダや他の性病などに感染していた場合、さらに感染確率が高くなると言われています。
性的感染を防ぐために、性行為の際は必ずコンドームを使用することが大切です。

HIVに感染しているかどうか検査する

HIVに感染していたとしても、まだ合併症を発症しておらずエイズになっていない場合、適切に治療することでエイズ発症を予防できる可能性があるとされています

HIVに感染しているかどうかはHIV検査によって知ることができます。全国のほとんどの保健所等で無料・匿名で検査が受けられます検査方法は採血を行います。また、有料にはなりますが、医療機関でもHIV検査は受けることができます。

まとめ

エイズは、HIV感染によって引き起こされる病気です。
エイズは発症してしまうと死亡する可能性もある怖い病気ですが、発症前に知ることができれば予防することができる可能性があります。

そのため、HIV検査を受け、早期発見に努めることがとても大切です。
また、エイズの原因であるHIVの感染を予防するためにも、性行為をする際はコンドームをつけることが予防に効果的です。

医師監修:小林克弥先生

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