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あなたは大丈夫?性感染症の種類や予防の仕方、そして治療について知っておこう!

2021年11月29日


皆さんは、「性感染症」についてどれくらい知っていますか? 性感染症って聞いたことがあるけど実際はどんな病気なのか知らない人も多いのではないでしょうか? 「自分は大丈夫」と思っていても、性感染症は誰でもかかるリスクがある、意外と身近なもの。 今回は、性感染症の種類や治療方法、そして日頃からできる予防方法について解説します!

性感染症とは?

性感染症(STD・STI)」は、性感染症にかかっている人との性行為を通して感染します
ウイルスや細菌を含む精液・腟分泌液・血液などが、粘膜や皮膚にふれることで感染が起こります。
(※STD=Sexually Transmitted Diseases, STI=Sexually Transmitted Infections の略。)

また、ここでいう性行為とは、性器同士の接触だけではなく、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)も含みます

感染しても無症状なことが多く、知らない間に感染していることも。
現在特定のパートナーとのみ性行為を行っている場合でも、それぞれが過去のパートナーから感染している可能性もあるのです。

感染経路はいろいろ

ピンポン感染

パートナー同士で性感染症を繰り返し移し合ってしまうことを、ピンポン感染と呼びます。

特定のパートナーと性行為をする関係にあり、どちらかが感染していることがわかった場合は、感染者本人だけが治療をしてもパートナーが感染症を保持したままになります。
そうするとせっかく治療しても感染症を移しあってしまうため、お互いが同時に治療を受ける必要があります

母子感染について

性感染症が母親から赤ちゃんに感染すること母子感染と言います。母子感染は、胎盤・産道を通して、または母乳から感染させる場合などがあります。

赤ちゃんの健康を守るためには、妊娠前の性感染症検査や治療、そして妊娠中の感染予防が大切です。

プール・温泉・タオルなどを通しても感染する?

性行為を通じての感染に比べると可能性は低いと言われていますが、梅毒・HIV感染症(エイズ)・膣トリコモナス感染症など、性行為以外で感染する性感染症も存在します

  • 梅毒:プール、お風呂場、体液が着いたタオルなど
  • HIV感染症(エイズ):感染者の血液に触れた場合や、注射器の使いまわしなど
  • 膣トリコモナス感染症:プール、お風呂場、トイレ、下着やタオルなど

【性感染症の種類】それぞれの症状と治療法

性感染症にはさまざまな種類があります。
ここでは、いくつかの主な性感染症の症状とその治療法について紹介していきます。

性器クラミジア感染症

【潜伏期間】

  • 1~3週間

【症状】

  • 女性:おりものの増加、生理痛のような下腹部の痛み、不正出血
  • 男性:尿道からさらさらとした透明~白っぽい膿が出る、尿道のかゆみや不快感、排尿痛など

※男女ともに半数以上が無症状といわれており、放置すると重症化する可能性がある

【治療法】

  • 飲み薬を1~7日間服用

約2週間後の再検査で陰性が確認できれば治療完了。

梅毒

【潜伏期間】

  • 約1ヶ月

【症状】

※男性・女性ともに
■第1期(感染後3週間)

  • 感染した部分(性器や口など)にしこり・ただれができる
  • 太ももの付け根などのリンパ節が腫れる

■第2期(感染後3ヶ月)

  • 手足や顔にピンクっぽい発疹・あざ、性器のイボ、喉の腫れ、脱毛など

※第1期~第2期:しこりや発疹などの症状は放っておいても消えることがあるが、体内では感染が進行するので注意
■第3期(感染後3年以降)

  • 皮膚・内臓・骨などに固いしこりやゴムのような腫れ

■第4期(感染後10年以降)

  • 心臓・血管・神経の異常が現れて、最悪の場合は死に至る

※現在は治療が進んでいるため、末期症状まで進行するのは極めてまれ

【治療法】

  • 飲み薬を服用または1回の筋肉注射で治療
  • 完治まで定期的な検査が必要
  • 症状が第3期まで進行してしまった場合は完治に時間がかかり、しこりによる傷跡などは完全には治癒しないことがある

淋菌感染症

【潜伏期間】

  • 2~7日

【症状】

  • 女性:おりものの増加、緑黄の濃いおりもの、外陰部のかゆみや腫れ、不正出血、膀胱炎症状
  • 男性:尿道のかゆみ、尿道から粘液や黄色の濃い膿が出る、激しい排尿痛、性器全体の腫れ

【治療法】

  • 症状にあわせて、1~7日間注射や点滴での治療

約1週間後の再検査で陰性が確認できれば治療完了。

性器ヘルペスウイルス感染症

【潜伏期間】

  • 3~7日

【症状】

※男性・女性ともに

  • 性器のかゆみ、性器に小さな水ぶくれやただれ、発熱、歩行や排尿が難しいほどの激痛
  • 再発した際の症状は、初めて感染したときよりも軽くなることが多い

【治療法】

  • 症状にあわせて5~10日間飲み薬を服用
  • 軽症の場合は塗り薬、重症の場合は点滴治療を行うこともある
  • 再発を繰り返す場合はウイルスの増殖を抑える治療を行う場合がある

尖圭コンジローマ

【潜伏期間】

  • 数週間~3ヶ月

【症状】

※男性・女性ともに:

  • 性器周辺に尖った小さなイボ(カリフラワー状)ができる、性器のかゆみや痛み

【治療法】

  • 主には、塗り薬を使用
  • 場合によっては、液体窒素やレーザー、電気メスを使った外科手術でイボを除去する場合もある


トリコモナス

【潜伏期間】

  • 1~3週間

【症状】

  • 女性:悪臭のする白や黄色の泡状のおりものが大量に出る、性器のかゆみや痛み、性交痛、排尿痛
  • 男性:頻尿、排尿痛、前立腺炎

【治療法】

  • 約7~10日間飲み薬を服用(お薬によって1回の服用の場合も)
  • 女性の場合は、膣の中にお薬を入れることもある

自覚症状がなくなり、再検査でトリコモナス原虫が消失していれば完治。
※女性は次の月経終了後に再検査が理想的

HIV感染症(エイズ)

【潜伏期間】

  • 数年~10年

【症状】

※男性・女性ともに:
■感染初期(感染後2~4週間)

  • 発熱、喉の痛み、筋肉痛、だるさ

■無症候期(感染後数年〜10年)

  • 無症状の期間に個人差はあるが、この期間中も免疫力はどんどん低下していく

■エイズ発症期(感染後数年〜10年以降)

  • ひどい寝汗、長引く下痢、急激な体重減少、日和見感染症、悪性腫瘍、神経障害など

【治療法】

  • 生涯に渡ってお薬の服用が必要(複数の抗HIV薬を組み合わせて服用)

※現時点では、HIVを体内から完全に取り除くお薬はない

性感染症とは少し異なる?「カンジダ」とは

カンジダ菌は、人の身体の中にもともと備わっている菌です。

性行為を通して発症することもありますが、カンジダの主な原因は体調の乱れだと言われています
免疫力が低下したときなどに勝手に発症する場合(自己感染)が多く、他の性感染症とは少し種類が違うのです。

検査と診断

性感染症の中には、潜伏期間が長かったり、感染していても無症状だったりで、感染に気づかないことがあります。
定期的に検査を受ければ、早期発見・早期治療ができるだけでなく、知らずのうちに誰かに感染させてしまうことも防げます。

パートナーがいる方は、パートナーと一緒に、定期的な検査を受けるのが理想的です。

保健所での検査

保健所では、無料・匿名で検査を受けることができます。各自治体によって検査日時や検査項目などは異なるので、検査を希望する場合は、事前に保健所に確認しておきましょう。

また、保健所では性感染症の治療はできません。もしも検査で陽性反応が出た場合、速やかに医療機関を受診してくださいね。

医療機関を受診しよう

性感染症の検査・治療のために病院に行くのは、決して恥ずかしいことではありません。
感染症は放置しておくと悪化したり、不妊に繋がってしまったりすることがあるため、早めの受診が何よりも大切です。

女性の場合は、婦人科やウィメンズクリニックを探してみましょう。
男性の場合は、自分の症状にあわせて皮膚科・泌尿科・性病科などを受診してください。

感染の心当たりがある性行動や、気になる症状などをメモをしておくと、診察の際に役立ちます。
口頭で説明しにくい場合は、お医者さんに用意してきたメモを渡すのもいいかも知れません。

どんな予防方法がある?

性感染症予防に役立つアイテムには、主にコンドームデンタルダムがあります。

コンドーム

「挿入のときだけ着ける」という方が多いかも知れませんが、性感染症予防のためには挿入時だけでなく、オーラルセックスの時点からコンドームをつけるのが理想的です。

指用コンドーム

指用コンドームは、指先や爪の間の雑菌を原因とした性感染症を防ぎます。
感染症予防だけでなく、爪やネイルアートなどで粘膜が傷つくのを防ぐこともできます。
こちらもなかなかドラッグストアなどでは売られていないので、インターネット等で探してみてくださいね。

デンタルダム

オーラルセックス(口腔性交)で活用できる便利アイテム。膣や、肛門にかぶせて使います。
ただ、コンドームとは違って、身近な場所ではなかなか売られていないので、インターネット等で購入するか、もしくはラップを代用品として使ってみたり、コンドームを切って使ってみるのも1つの手です。

日頃から意識することで、自分と相手の身体を守りましょう!

まとめ

性感染症は、たくさんの種類があり、誰でも感染するリスクを持っています。
また、感染していても潜伏期間中の場合や、無症状の場合が多く、気づかずに感染を広げてしまう危険も。
日頃からの予防や定期的な検査、そして感染した際にはきちんと治療を行うことが大切です。

「もしかしたら」と心当たりのある場合や、気になる症状がある場合は、早めに検査を受けましょう。
自分が感染していることが分かったら、行為をした相手にも必ずそのことを伝えてあげてくださいね!

医師監修:小林克弥先生・福元和彦先生

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