スマルナ
アプリで診察、ピルが届く
インストール

「性的同意」って知ってる?お互いを思いやるための大切なコミュニケーション

2021/7/24


皆さんは、「性的同意」という言葉を聞いたことがありますか? 最近はニュースなどで取り上げられることも多くなったこの言葉。 でも、性的同意がどんなもので、いつ必要なものか説明してと言われたら、答えるのは少し難しいかもしれません。 性的同意は、お互いが安心できる関係を築くために欠かせないコミュニケーションの1つです。 今回は、性的同意とは何を意味するのか、どうして大切なのかについて、助産師/性教育Youtuber シオリーヌさん監修のもとまとめました! ※注意:この記事には、性暴力に関する記述があります。 【執筆】スマルナ編集部 【監修】助産師/性教育YouTuberシオリーヌ

性的同意とは

性的同意とは、性的な行為を行う前に、お互いがその行為を積極的に「したい」と思っているか確認することです。

ここで言う性的な行為とは、セックスだけではなく、身体に触れたり、キスをしたりといったことも含まれます。
相手の身体に触れたり、性的な触れ合いを行うときには、お互いの「同意=その行為をしたいという同じ気持ちであること」を確かめることが必要なのです。

同意がなければ、例えセックスをしていなくても、その行為は「性暴力」と考えられます。
イヤな気持ちや、居心地の悪い状況で行為があったあと、どこか納得がいかなくてモヤモヤしたり、傷ついたりした経験がある方もいるのではないでしょうか。性的同意は、お互いのココロと身体を思いやるために欠かせないもの。性的同意をとることで、お互いが安心して性行為をおこなうことができます。

性暴力というと、なんだか大げさな感じがして、自分には関係ないことと思ってしまうかもしれません。でも、性暴力は意外と身近なところに潜んでいるのです。

なお、性的同意を確認する責任は、アクションを起こしたいと思った人にあります。そして、確認をとられた側は、どんな状況でも、YES/NOを自由に表現する権利があるということを、覚えておきましょう。

性的同意はなぜ大事なの?

では、性行為における同意は、どうしてそんなに大切なのでしょうか?

「同意」という言葉だけ抜き出して、少し普段の生活のことを考えてみましょう。
例えば、友達と行きたい場所や食べたいものを決めるとき、お互いの意見を出し合って一緒にプランを決めますよね。
でも、もし友だちがあなたの意見を無視して、あなたが行きたくない場所に連れて行ったり、食べたくないメニューを勝手に注文したりしたら、あなたはどう感じるでしょうか?きっとモヤモヤしたり、不快な気持ちになったり、相手への信頼感が傷ついて「この人と一緒にいたくないな」と感じたりするかもしれません。

つまり、普段の生活の中でも、安心できて、心地いい人間関係を築くためにはお互いの意思を尊重し、同意をとることがとても大切なんです。

性的同意が大切な理由は、他にも大きく2つあります。

1つ目は、人の身体はその人自身のもので、「どうしたいか」を決めるのはその人自身が持っている権利だからです。ひとつしかない大事な身体を、本人の許可なしに触ったり、好き勝手に利用したりすることは、その人が「どうしたいか」決める権利を奪っているということであり、その人のココロと身体を傷つける暴力なのです。

また、この権利は、すべての人が持っているもの。あなたのパートナーにも同じ権利があり、あなたはその権利をどんなときも尊重すべきだということを覚えておいてください。

2つ目は、性行為はココロにも身体にも大きな影響を与える行為だからです。
それは愛情表現や快感といったポジティブな影響であることもあれば、予期しない妊娠や性感染症への感染、望まない行為をしたことによる精神的なショックなどネガティブな影響であることもあります。
だからこそ、お互いが安心して体験を共有できるよう、思いやりを忘れないことが大切なのです。

パートナー間の普段のスキンシップはお互いにルールを決めて

パートナー同士の普段の触れ合いでも、同意は都度とるのが理想的です。
ですが、ハグやキスをしたり、腕を組んだりする度に同意をとっているカップルは滅多にいないかもしれません。

それでも、人の境界線は十人十色。何気ない行為も、状況によっては不快感やストレスが生じることもあるでしょう。
パートナー間で「こういうのはイヤ?/ OK?」と、お互いが日頃どんなときに同意を取ってほしいか、一度話し合っておけるといいですね

3つのポイントを押さえよう

性的同意を考えるとき、押さえておきたい大きな3つのポイントがあります。
ここでは、各ポイントを意識しないことで起こってしまう性暴力の事例も、(例A~H)で紹介しています。それぞれのシチュエーションをイメージしながら、読んでみてくださいね。

1.強制しないこと

まず基本となるのが、「強制しないこと」です。
相手との関係性に関わらず、あなたの意思に反して性的な行為を強要してくることは、性暴力と言えます。

(例A)
終電を逃して、男友達の家に泊まることになった。あなたはそんなつもりじゃなかったのに、友達はしつこくキスを迫ってきて、腕や脚などを触られた。

(例B)
結婚したパートナーは、あなたがそんな気分じゃないときもセックスを求めてくる。あなたが応じないと機嫌が悪くなるので、しつこく迫られた結果、あなたはいつもしぶしぶセックスをしている。

(例C)
あなたが体調の悪いときに、彼氏がセックスを誘ってきた。「気分が悪いから今日は無理」と伝えると、「じゃあ手で触るだけでも」と言われて、射精を手伝わされた。

2.お互いの間にパワーバランスがないこと

次に大切なのが、お互いの間にパワーバランスがないことです。

自分と相手の間に年齢差、社会的立場の差、経済的な差などがあって、自由に「NO」を表現できない状況は危険です。
さまざまな力の差を利用して、あなたのことを操ろうとしてくる相手とは、対等なコミュニケーションをとることができません。

もしも、あなたがパートナーよりも「立場が上の人」の場合は、あなたが対等なコミュニケーションをとる気遣いをする責任があります。「性行為を断っても、あなたに不利益はないよ」といった思いやりが必要です。

(例D)
職場の上司が誰もいないところで急に身体を触ってきた。あなたはすごく嫌な気持ちだったけれど、「職場の人間関係に影響が出てしまったら...」と考えて、抵抗することができなかった。

(例E)
彼の方が経済的に余裕があり、デートの時はいつもご飯をおごってくれる。あなたが彼からのセックスの誘いにあいまいな態度を見せると、「毎回おごってるんだからいいでしょ?」と言われるので、あなたは申し訳なくなってセックスに応じる。

3.その都度確認すること

一度「YES」と言ったからと言って、その後はもう同意を確認しなくていい訳ではありません。

気持ちや体調は変わるものですし、1つの行為に同意したからと言って、その他の行為全てにOKを出したわけではないのです。カレーが食べたかったけど、やっぱり和食が食べたくなったり...遊園地に行くことには賛成したけど、ジェットコースターには乗りたくなかったり...ということもあるでしょう。

相手の気持ちを尊重するなら、その都度相手の気持ちをしっかり確認することが大切です。

(例F)
最近知り合ったカレと、2回目のデート。お別れのときキスをしていたら、彼がいきなりお尻を触ってきてびっくりするあなた。キスには同意しても、そんな風に身体を触れられたいわけじゃなかった。

(例G)
同棲中のカレ。お昼に連絡した時は「今夜セックスしたい」と言っていたのに、仕事から帰ってきたら「今日はやっぱりしたくない」と言われた。楽しみに待っていたあなたは、彼に自分の身体を無理やり触らせる。

(例H)
初めてセックスすることになった二人。セックスすることにはお互いの同意があったけど、途中でオーラルセックスを求められて「今はしたくないな」と戸惑うあなた。あなたがあいまいな反応を示しているのにも関わらず、彼はしつこく求めてくるので、あなたは仕方なく従った。

性的同意のとり方

では、実際に、性的同意はどうやってとればいいのでしょうか?具体的なイメージがなかなか湧かない方も多いかもしれません。

こちらの関連記事では、性的同意を実践に移すためのフレーズや、サインの送り方などをまとめています。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

普段のコミュニケーションにおいて、お互いの意見を尊重しあうことは、心地いい人間関係を築くカギ。
それと同じように、性的な行為においても、その都度相手の気持ちに耳を傾けることが大切です。

同意が必要な行為は、セックスだけではなく、キスや身体に触れることも含まれます。お互いの身体とココロを傷つけないために、例えパートナー間であっても、性的な行為をしたいと思ったら「相手も同じ気持ちかどうか」を確認することが大切です。

この記事で紹介している例の中で、もしも自分やパートナーの行動に当てはまるものがあった場合は、これからコミュニケーションを工夫してみたり、または関係性自体を少し見つめ直したりする必要があるでしょう。

お互いを思いやり、健やかな関係を築けるように、ぜひ日ごろから性的同意を意識してみてくださいね。

※性暴力被害に遭われた際は、先に各地域で設置されている相談窓口の利用を行うことが出来ます。
一人で抱え込まず、公共機関を頼ることも選択肢の一つとしてぜひ検討してみてください。

この記事は参考になりましたか?
42人が参考になったと評価しています

自分の状態を相談したい場合は?

不安なこと、お悩みを薬剤師・助産師に直接相談することができます。