感染経路について
Q1.性感染症は、浮気したり、不特定多数と関係を持ったりした人がなるものですか?
A. いいえ。
性感染症は誰でも感染するリスクを持っています。
過去のパートナーとのセックスやキスを含む性的な接触によって感染します。
※梅毒・HIV感染症(エイズ)・膣トリコモナス感染症など、セックス以外で感染する性感染症も存在します。
Q2オーラルセックスだけでも性感染症にかかりますか?
A. はい。
性感染症は、病原体を含んだ分泌物が粘膜や傷口に付着することで感染します。
口の中も粘膜なので、性感染症は喉にも感染します。挿入時だけでなく、オーラルセックスの時点からコンドームをつけるのが理想的です。
Q3.初めてのセックスでも、性感染症にかかりますか?
A. はい。
初体験でも、性感染症にかかるリスクは十分にあります。
セックスの経験ある・なしに関わらず、パートナーと一緒に事前に適切な検査と治療を受けておくのが理想的です。
あなたが初体験の場合でも、パートナーにセックス経験があれば、その人が過去のパートナーから感染している可能性が考えられます。
お互いが初体験の場合は、性感染症にかかるリスクは低いと言えますが、セックス以外でも性感染症にかかることがあります。性器カンジダやヘルペスのように免疫力が低下したときに勝手に発症(自己感染)する感染症もありますので、念のため検査を受けておくと安心です。
Q4.「ピンポン感染」って何ですか?
A.ピンポン感染とは、パートナー間で性感染症を繰り返し移し合ってしまうことです。
例えば、自分の感染が分かったとき、自分だけが治療してもパートナーは病原体を保持しているため、セックスをする度に菌が移ってしまうのです。
※ここでいうセックスとは、性器同士の接触だけではなく、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)も含みます。
症状について
Q5.症状が出ていなければ検査しなくても大丈夫ですか?
A.いいえ。
性感染症は無症状の場合が多く、感染しても気づいていない可能性があります。早めに感染に気づくためには、定期的に検査を受けることが大切です。
Q6.どんな症状が出ますか?
A.病気によってさまざまですが、主な症状を紹介します。
- 女性:おりものの増加、悪臭や色の変化、不正出血、性器のかゆみや痛み、性交痛...etc
- 男性:尿道のかゆみや不快感、排尿痛、尿道から膿が出る、性器のかゆみや痛み...etc
また、性感染症は喉にも感染します。喉に感染すると、喉の痛みやはれ、発熱などの症状が出ることがあります。
Q7.どの性感染症に感染しているか、セルフチェックする方法はありますか?
A.病気によって症状はさまざまなので、自分で病名を特定するのは難しいと言えます。
気になる症状があるときは、できるだけ早めに検査を受けましょう。
検査について
Q8.検査は何科でできますか?
A.女性の場合は、婦人科を探してみましょう。
男性の場合は、泌尿器科などを受診してください。
Q9.匿名で検査できるところはありますか?
A. はい。
保健所では、無料・匿名で検査を受けることができます。
また、インターネットなどで販売されている性感染症検査キットも、匿名検査が可能です。
※保健所や性感染症検査キットでは、性感染症の感染は分かっても治療はできません。もしも検査で陽性反応が出た場合、速やかに医療機関を受診してくださいね。
Q10.どんな検査をされますか?
A.検査の方法は症状によって違いますが、主な検査方法を紹介します。
- 女性:視診※、おりもの検査、血液検査
- 男性:視診※、尿検査、血液検査
※視診=目で見て診察すること
喉への感染が疑われる場合は、うがい液や綿棒による咽頭検査で検査をします。
Q11.検査結果が陽性の場合、パートナーには言わないとダメですか?
A. はい。
感染したときは、パートナーにも検査を受けてもらい、同時に治療する必要があります。パートナー間で、繰り返し性感染症を移しあってしまう「ピンポン感染」を防ぐためにも、感染が分かったら正直に伝えましょう。
治療について
Q12.性感染症は、病院に行かなくても治りますか?
A. いいえ。
性感染症は、医療機関での治療が必要です。
放置しておくと、男女ともに不妊につながるリスクがあるだけでなく、最悪の場合は命に関わることもあります。少しでも気になる症状がある場合は、なるべく早めに受診し、適切な検査と治療を受けましょう。
Q13.どんな治療法がありますか?
A.病気や、病気の進行度によって治療法はさまざまですが、主には飲み薬や塗り薬が使われます。
場合によっては、注射や点滴、外科手術などの処置が施されることもあります。
Q14.治療にかかる費用や時間は?
A.病気や、その進行度合いによって、治療にかかる費用や時間は異なります。
費用は、医療機関によっても差がありますので、HPや電話で事前に確認しておくといいでしょう。
一般的にはすべての性感染症の治療は保険診療が可能です。
予防について
Q15.ピルを飲んでいたら性感染症も防げますか?
A. いいえ。
ピルには、性感染症を防ぐ効果はありません。
パートナーと定期的に性感染症検査を受け、陰性であることを確認したり、コンドームなどのアイテムを積極的に活用したりして、日々の予防を心がけましょう。
Q16.コンドームをつけていたら大丈夫ですか?
A.コンドームは、性感染症の予防にとても効果的です。
性感染症は喉にも感染するので、より確実な予防のためにはオーラルセックスのときからつけるのがベストです。
コンドーム以外にも、「デンタルダム」や「指用コンドーム」といった予防アイテムがあります。なかなか身近な場所では売られていないので、気になる人はぜひインターネット等で探してみてくださいね。
まとめ
性感染症はたくさんの種類があり、誰でも感染するリスクを持っています。日頃からの予防や定期的な検査、そして感染した際にはきちんと治療を行うことが大切です。
放置してしまうと、病気の悪化や、不妊などにつながる可能性があります。「もしかしたら」と心当たりのある人や、気になる症状がある人は、早めに検査を受けましょう。
医師監修:福元和彦先生
医療法人友心会 福元メンズヘルスクリニック
日本泌尿器科学会認定専門医
日本排尿機能学会認定医
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2021/11/29
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