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セックスで感じる不安やストレスをどうやってパートナーと話したらいいの?

2021年11月22日


「ちゃんと避妊できてるのか不安」「挿入の痛みがつらい」「もっとこんな触れ合い方がしたい」などなど、セックスについて、パートナーに伝えてみたいことっていろいろありますよね。 でも、気まずさや恥ずかしさなどで、話し合いたいことがあっても我慢してしまったり、伝えないまま問題が解消されるのを待ったりしてしまう人も多いのではないでしょうか。 今回は、パートナーとセックスの話をすることのメリット、そして話し合うための5つのステップについてまとめました。 【執筆】スマルナ編集部 【監修】助産師/性教育YouTuberシオリーヌ

そもそも、セックスの話をするのは難しい...

そもそも、「パートナーとセックスについて話す」って、なかなか難しいですよね。

気まずさや、恥ずかしさなどを感じてしまう人は少なくないと思います。
育った環境などによって、だれかと性の話をすることに抵抗を感じる場合や、伝えたい内容によっては相手を傷つけたりケンカに繋がってしまったりするんじゃないかと、話し方に悩んでしまう人もいるでしょう。

いま、勇気を出してこの記事を開いてくださった人もいるかもしれません。難しいコミュニケーションの第一歩を踏み出している、まずはそんな自分に拍手してあげてくださいね

パートナーとセックスの話をすることは、お互いにとってたくさんのメリットがあります。まずは、そのメリットについて解説していきます!

話し合うことのメリット4つ

ステップの紹介に入る前に、まずはパートナーとセックスについて話し合うことで得られる大きな4つのメリットについてご紹介します。

①お互いの身体を思いやることができる

セックスは、お互いの身体に大きな影響がある行為です。
事前のチェックや、きちんとした予防をしないと性感染症にかかってしまうリスクがあります。

それだけではなく、セックス中の激しい動きや、アダルトグッズの間違った使い方などは、怪我などのトラブルを引き起こしてしまうことも。
安全なセックスをするためにはどうしたらいいかパートナーと話し合うことは、お互いの身体を思いやることでもあるのです。

※アダルトグッズ:セックス中の快感や刺激を強めるための、バイブレーターなどのアイテムのこと。

②避妊や妊娠について考えるきっかけになる

男性と女性でセックスをする場合は、妊娠の可能性があります。
セックスについて話すことで、妊娠の可能性があることをお互いに理解し、避妊の方法や、将来妊娠を希望するタイミングなどを話すきっかけになります。

将来的に妊娠を希望する場合は、生殖が可能な年齢を知って、何歳で出産したいか、子どもは何人欲しいか、産休・育休はどうするか...などを考えることができます。
妊娠を希望していない場合は、二人でしっかりと避妊できる方法を選び、予期しない妊娠を防ぐように心がけることができます。

妊娠や出産は、人生に大きな影響があるイベントです。
「まだ学生だから、今は避妊したい」「仕事が落ち着いたら、~歳くらいで子どもが欲しい」「子どもは欲しくないから、これからも避妊したい」というように、その人が置かれている状況や、思い描く人生によって気持ちはそれぞれ。
こういった会話は、お互いの価値観を知ったり、信頼度を確かめあったりするためにもいいと言えるでしょう。

③ちゃんと話し合える関係性ができる

セックスの話は、パートナーとのコミュニケーションの中でもハードルが高い話題かもしれません。
ですが、このハードルを少しずつクリアしていくと、セックス以外の場面でも、きちんと話し合いができる関係性に繋がるでしょう。

何かモヤモヤしたり悩んだりしたときに、素直な気持ちを伝えあい、お互いを思いやって一緒に解決策を考えることができると、きっと二人の信頼関係も深まるはず。こういった習慣は、パートナーシップを築いていく上でとても大切なことです。

④セックスをより楽しむことができる

セックスについての会話は、抱えている不安などを取り除いたり、相手がセックスでどんなことが好きなのかを知るきっかけにもなります。
お互いがより安心してセックスを楽しめるようになるための、大切なコミュニケーションです。

今セックスで感じている不安やストレスを伝えることができれば、解決のために何かアクションを起こすことができます。

例えば、性交痛で悩んでいる場合は、二人で潤滑ゼリーなどのアイテムを試してみたり、痛みを感じにくい体位を探してみたり....こうしてだんだん悩みが解消されていくと、セックスの時間がより安心できるものになるはずです。

また、お互いの好きなことや、試してみたいことを伝えあうことができると、二人のセックスの満足度が上がることも。
「部屋の照明は暗い方が落ち着く」といった雰囲気的なことから、好きな体位・触れてほしいところなど、話せる範囲で伝え合うことができるといいですね。

詳しくは、コチラの関連記事の「②お互いの好き嫌いや境界線を知ろう」で紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね▼

話し合うためのステップ5つ

では、実際に話し合うとき、パートナーにどんな伝え方をしたらいいのでしょうか?
コミュニケーションの方法は人によってさまざまですが、ここからは下記の5つのステップを紹介していきます。

①自分の気持ちと向き合ってみよう
②話し合いの前置きをしておこう
③場所・タイミングを一緒に選ぼう
④「今の率直な気持ち」から話を始めよう
⑤前向きな話し合いをするコツ:主語は「私」

①自分の気持ちと向き合ってみよう

パートナーと話し合ってみたいなと思ったら、まずは自分の気持ちと向き合ってみましょう。
自分の気持ちと向き合うとき、下記のようなポイントを参考にしてみてください。

パートナーとのセックスを考えたとき...

  • 何が悲しい・寂しいと感じるのか
  • 何にイライラ・モヤモヤするのか
  • どういうことが嬉しいのか
  • どういうことを相手に望んでるのか
  • 自分が望んでいることと、相手にしてもらえていることにどんな違いがあるのか...etc


こうして自分の気持ちを整理できると、パートナーと話しあいたいトピックが少しずつ浮かんでくるはず。
伝えたいことをしっかり伝えられるように、話したいポイントを紙や携帯のメモなどに書き出しておくのもおすすめです。

②話し合いの前置きをしておこう

パートナーも前向きな気持ちで話し合いに臨めるように、前置きをしておきましょう。

「こういう話をしたいんだけど、いつ/どこで話せるかな?」ということに加えて、「この話は、あなたを責めたり批判したりしたいんじゃなくて、これからの関係性やセックスをより良いものにするためにしたいんだ」ということを伝えておきましょう。

特に、「あなたを責めたり批判したいわけじゃないよ」という気持ちを伝えておくことは、セックスの話に限らず、誰かと話し合いたいと思ったときに使える魔法の前置き。
いろんな場面に活用できるので、ぜひ覚えておいてくださいね!

③場所・タイミングを一緒に選ぼう

前置きをした上で、一緒にいつ/どこで話すか決められるとより理想的です。
ただ、あなたの伝えやすい場所とタイミングを優先することも忘れないでくださいね!パートナーの意見にあわせて、あなたが無理をする必要はありません。

【リラックスして話せる場所を選ぼう】
二人がリラックスして話せる場所を選びましょう。
プライバシーが守られる場所がおすすめですが、話しやすいと思う環境は人それぞれ。あなたとパートナーにとって心地いい環境を選びましょう
(例)

  • 寝室の明かりを消して修学旅行スタイル
  • 気分転換にドライブ中
  • 家の近所をぶらぶらお散歩中...etc

【トピックにあわせてタイミングを選ぼう】
トピックにあわせて、話しやすいタイミングを選びましょう。
気持ちや伝えたいことを整理してから、週末や仕事の後などのリラックスした時間に話した方が、前向きな話し合いができると言われています

(例)

  • 週末のランチや、夕ご飯の合間に
  • お風呂後のくつろぎタイムに
  • LINEで伝えてみる
  • 電話で伝えてみる...etc


<セックスの前/後に話すのはアリ?>
セックスの話は、セックスの直前/直後に話す方が自然だと感じる人もいるかもしれません。
ですが、伝えたい内容によっては相手に誤解をされてしまう可能性も。例えば、セックスの直後に「最近マンネリを感じてる」と伝えると、たった今あったセックスに不満をぶつけられているように思われてしまうこともあるかもしれません。

あなたがそういった誤解をされたくない場合は、セックスの直後は避けるのがいいでしょう。ただ、性交痛や避妊への不安などは、一人で我慢するのは辛いと思います。あなたが話したいなと思ったら、話せそうなタイミングで伝えてみてくださいね

④「今の率直な気持ち」から話を始めよう

いざパートナーと話し合う際には、緊張や気まずさを感じたり、何から話し始めたらいいか迷ってしまったりすることがあるかもしれません。

そんなときは、まずその率直な気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
「なんか緊張するな、ちょっと恥ずかしいな」といった気持ちや、または「こういう話ができて嬉しい」という気持ちをありのまま伝えることで、お互いの緊張が少しほぐれるかもしれません。

⑤前向きな話し合いをするコツ:主語は「私」

伝え方としてポイントになるのが、できるだけ具体的かつポジティブな伝え方をすること。

ポジティブな伝え方をするコツの1つとして、主語を「あなた」ではなく「私」にすることがあります。

特に、セックスの満足度などに関わる話は、相手に指摘をするのではなく、自分の気持ちにフォーカスして伝えることを心がけてみましょう

なお、パートナーが避妊に協力してくれないなどの状況は、「性暴力」と考えられます。
そんなときは、一度相談窓口に相談してみたり、二人で妊娠や中絶について一緒に考えてみるなど、コミュニケーションを工夫したりするのがおすすめです。

まとめ

パートナーとセックスについて話すことは、お互いにとってさまざまなメリットがあります。前向きな話し合いができるように「魔法の前置き」をしてから、具体的かつポジティブな伝え方をすることがポイントです。
最初は慣れない会話でも、ステップごとにトライしてみると、少しずつコツを掴むことができるかもしれません。

とはいえ、このコミュニケーションを実践するのは、すごく勇気がいることも...。
この記事を読んでくださっているだけでも、パートナーとコミュニケーションに向けて立派に動き出せていると思います。
まずはそんな自分を、褒めてあげてくださいね!

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