生理の気になる症状
生理周期について
生理が1ヶ月に何回も来る、または3ヶ月以上来ないなど、生理周期の異常が気になる場合は、ストレスやダイエットなどでホルモンが乱れている可能性や排卵障害、子宮がん、卵巣などの病気が隠れている可能性があります。
特に上記のような場合は、注意が必要なので、一度病院で見てもらうようにしましょう。
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2021/5/26
生理痛がひどい
生理痛の程度は人それぞれですが、毎回の生理痛がつらいと感じる場合は病院で一度検査をしてみましょう!
「自分はあまりひどくなさそうだし…」と思うかもしれませんが、もしかしたら病気が隠れている場合もあります。
中でも、鎮痛剤が効かなかったり、寝込んだりしなければならないほど、症状が重いものは「月経困難症」と呼ばれます。
月経困難症には、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れていることもあります。
これらの病気は、ピルの服用など適切な治療によって改善されることがあるので、我慢せず受診をしましょう。
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2021/3/31
生理前の不調
生理前になるとあらわれる頭痛や眠気、イライラや情緒不安定などの様々な精神的・身体的不調。
これらの症状がひどい場合はPMS(月経前症候群)と呼ばれます。
PMS(月経前症候群)の精神的・身体的不調の症状は以下のようなものがあります。
【精神的な症状】
イライラする、感情の起伏が激しくなる、気分が落ち込む、集中力低下、無気力感など
【身体的な症状】
胸が張る、眠くなる、にきび・吹き出物・肌荒れが起こる、だるい、食欲が増す、便秘、肩こり、頭痛、にきび・吹き出物・肌荒れなど
PMSの原因は現在はっきりとわかっていませんが、漢方やピルなどの服用で改善できる場合もあるので、生理前の不調に悩んでいる方は一度医師に見てもらいましょう。
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2021/7/30
おりものの異変
おりものの状態は生理周期に合わせて変化しますので、多少の変化は様子をみても問題ないものが多いです。
しかし、色が黄色や緑色の場合や、生理直後や排卵期でもないのに茶褐色の場合は、子宮や膣に異常があったり、性感染症などの病気にかかっている可能性があります。
おりもので気になる異変がある場合は、下記の表を参考に自身のおりものをチェックしてみましょう。
症状が上記に当てはまる場合や、少しでも気になる場合は早めに産婦人科を受診してくださいね。
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2021/5/24
不正出血
不正出血とは生理期間以外におこる出血のことを指します。
不正出血には、特に病的な原因がなく、ホルモンバランスの乱れなどによって起こるものと、何らかの病気が原因で起こるものがあります。
病気が原因の場合は、子宮頸がんや子宮体がん、子宮筋腫や子宮内膜症などが考えられます。
病気が原因でない場合はあまり問題がないことが多いですが、原因の判明は自己判断では難しいので、不正出血があり、気になる場合は基本的に病院で見てもらうことがおすすめです。
特に30歳以上の方で不正出血がある方は子宮体がんの検査を受けるようにしてくださいね。
婦人科を受診するタイミングは、出血しているときでも、出血が止まった後でも、どちらでも問題ありません。
下記ポイントを参考に、医師に相談してみてくださいね。
<医師に伝えるポイント>
- 出血が増えた時期
- 出血の状態(サラサラの液体か、レバーのような塊が出るか等)
- 生理周期と期間(直近半年分程度)
- その他の症状があるか
※基礎体温を記録している場合は、病院に持参しましょう。
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2021/5/14
デリケートゾーンの異変
デリケートゾーンにはれやかゆみ、痛みなどの異変がある場合は、アレルギー反応が出ていたり、性感染症にかかっている可能性があります。
アレルギー反応は、ナプキンやショーツで蒸れたり、コンドームが合わなかったりすることが原因で起こると考えられています。軽いかゆみなどは市販のお薬を塗って様子をみるか、心配な場合は医師に診てもらうようにしましょう。
薬が効かない時や、ただれ、水膨れやいぼ、強いかゆみ、痛みなどが症状としてあらわれている際は、性感染症に感染している可能性があります。
考えられる病気としては、梅毒、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、トリコモナス、などがあげられます。
このような病気に感染している場合は、早急に治療が必要なので、気になる際はすぐに病院に行ってくださいね。
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2021/11/29
内診って絶対やるの?
「婦人科の内診が怖くて行きたくない」と感じている方も中にはいるのではないでしょうか?
初めて病院に行く際はどのようなことをするのかわからず、何度か行っている場合でも慣れない、ということもありますよね。
内診は絶対行うものではありません。
自分の場合は内診があるのか気になる場合は、事前に病院に確認してみてもいいかもしれません。
ただ、内診は病気がないかを調べるのに有効な手段の一つです。
「怖さ」を感じる場合は、事前に医師にその気持ちを伝えましょう!
検査をする理由や手順、方法を丁寧に教えてくれたり、他の検査方法で対応可能な場合はその提案をしてくれたりします。
まとめ
病気は、早期発見と早期治療が大切です。
特に婦人科系の病気は放置しておくと、不妊につながるリスクもあるので気をつけましょう。
今回紹介したもの以外でも、気になる症状があれば早めに婦人科を受診してくださいね。
また、20~30代は子宮内膜症・子宮筋腫・子宮頸がんなどの病気を発症するリスクが高い時期なので、定期的な検診を受けるようにしましょう。なお、がん検診を受けたい場合は出血時の受診は避けるようにしましょう。
医師監修:小林克弥先生
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